『農業から学ぶ事』

はじめまして、製材事業部生産課乾燥G ボイラー担当の高橋です。

自分は4年前に米作りをしている叔父から、食の安全と米作りに従事する労働者の安全を守る為、JGAP(Jpan Agricultural Practice)という認証制度を取得したいとのことで、資料作成の手伝いを依頼されました。
最初は気が進まなかったのですが、協力することになりました。

叔父の圃場は、とある農事組合に米作りを依頼しており、協同で米作りに参画している組合でした。その組合も人手不足で、色々な人が手伝いにきており、みんなに正しく安全な作業をしてもらうことが必須課題でした。
今までは単に米を作るだけで、作業記録もなく、各々が行っている作業にも統一性もなく、作業方法等も曖昧で、いつトラブルが起きてもおかしくない状態でした。
最初は乗り気ではなかったのですが、このままだとさらに危険になると思い、前向きに取り組むことしました。

ですが、前向きな気持ちだけでは資料作成はできません。
自分は米作りに関して全くの素人で、そのため一から米作りを教わりました。また現場に何度も足を運び、作業内容を理解しようと努力しました。
そして、作業内容の記録、在庫管理、マニュアルの作成、危険作業、危険箇所の洗い出し、農薬の取り扱い、処置方法等の資料作成を進めていきました。

一念発起してから3年。
やっとJGAPを取得する事ができ、安心で尚且つ美味しいお米を出荷できるまでになりました。
また、働く人の労働に対する心構えも変わり、意識も高まってきました。

圃場には、冬になると白鳥が飛来してきます。癒しも体感できて心身ともに和みます。雪に覆われた立山連峰と白鳥の姿を同時に見ることができ、まさに絶景です。

みなさんも機会があればぜひ一度、婦中町の下吉川まで足を運んでみてください。(白鳥は自然の中で生息していますので、静かに見守ってあげてください。)

今回の経験は、自分にとって大きな成長に繋がりました。
最初は気が進まないことでも、まずはやってみる、ということがとても大切だと思います。今後もこの経験を活かし、本業のボイラー従事作業においても、安心安全な作業を目指していきたいと考えます。
修理交換履歴のデータ詳細情報のバージョンアップ等、マニュアル作成、危険箇所の改善を行い、従事者が同じレベルで安全作業を実施できる環境を目指して、仕事に取り組んで参ります。