皆さんこんにちは、製造部生産課の北野です。
令和2年も残り2カ月となりましたが、新しい生活様式も徐々に定着しつつあります。
新型コロナウイルスが早く終息してくれる事を願うばかりです。
私は羽柄材チームに所属しています。入社当時は羽柄材加工機は1台だけでしたが、会社の成長と共に加工機の台数、生産する部材も増え、現在は羽柄材加工機4台で稼働しています。
羽柄材では主に二次構造材(根太、筋違、間柱、屋根垂木 他)を加工しています。
二次構造材といえども寸法精度も重要になってきます。
長さに狂いがあると当然納まりません。羽柄材では長さ、材幅、材厚の基準は±1mmとし、各オペレーターが責任をもってチェックを行っています。
また強度が要求される部材では、節の大きさの基準、間柱の様に壁の通り芯が必要な物には材料の曲がりの基準ももうけています。これらの基準をしっかり守り良い品質の製品をお客様に届けられる様心がけて日々仕事をしています。
入社した頃は右も左も分からず先輩に何度も聞いて必死に覚えようとしていた事を思い出します。現在は部下に教える立場となり、どうしたら分かり易く伝える事が出来るか日々試行錯誤しています。
材料の見かたを教えるときはいつも苦労します。
木材の欠点でよくあるものについては品質基準書の写真で教えることもできますが、天然の素材である木材ですから、同じ見た目のものは存在しないので、写真ですべてを教えることができません。そんなときは後輩の横に付いて一緒に仕事をしながら細かく教えるようにしていました。
また、同じ樹種であっても、使う場所によって品質基準も異なります。なぜ筋違のこの部分に節があってはいけないのか、屋根垂木に大きな節があってはいけないのか、といったことは、実際の納まりを知っていないと理解できません。そんなときはウッドリンクラボの構造モデルに後輩を連れて行って納まりの教えたこともありました。
企業理念の中に「仕事を通じて人を育てる」という一節があります。
中々難しい事だとは思いますが色々教えていく中で部下と共に自分自身も成長出来る様に日々精進していきたいです。