『人を遺すは上とする』

皆さん、こんにちは。商品部の山口です。

コロナウイルス感染が拡大し、ゴールデンウィークを前に全国に非常事態宣言が出されました。
この先私たちの生活や社会活動はどうなっていくのか、毎日不安な日々が続いていますが、不要不急の外出や、3密(密閉、密着、密集)回避など、一人ひとりが責任ある行動をとり、1日も早く収束を願いたいものです。

「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上とする」

この言葉をご存じですか?
この言葉の意味は財産を遺すよりも、業績を遺すよりも、人材を遺すことのほうがもっと尊いという意味です。
現役時代、監督時代共に数々の大記録を残し、今年の2月に亡くなられましたが、「野村I D野球」「野村再生工場」で平成のプロ野球界を盛り上げ、古田敦也(元ヤクルト)をはじめ、稲葉篤紀(全日本監督)、田中将大(ヤンキース)など多くの監督や選手を育てられた野村克也氏の好きな言葉だったそうです。

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野村氏はリーダーの究極の仕事は「人を遺す」「人を育てる」ことだと…
では実際にどうやったら人が育てられるのか?というのは非常に難しく、悩んでおられる方も多いと思います。
野村氏は、ときに厳しい言葉をぶつけることもあったが選手を叱ったときに、「感情で怒っていないか、愛情で叱っているか」自問自答し、怒るのではなく、叱ること。「この子を本当に良くしてやりたい」という愛情をもって接すれば、人間だから必ず思いは通じる、「叱る」と「ほめる」は同義語と語っています。
選手たちに愛があり、それが伝わっているからこそ、野村氏の教えは受け継がれているのです。

自分自身を振り返ってみると利益のため、業績のために怒っていることが多く、愛情で叱ることが少なかったようにも思えます。
この言葉が心に残り、今では感情で怒っていないか?愛情で叱っているか?振り返りと反省を行っています。
振り返りを行うことで、感情で怒ることが少なくなったようにも感じています。

残り僅かな会社人生を、一人でも多くの人を愛情をもって育てられるよう日々精進していきたいと思います。