皆さん、こんにちは。
今週から肌寒く感じる日もあり、週末には台風接近の恐れもあるそうです。
最近の極端な気候変動は本当に困ったものです。
さて、皆さん社会人となれば誰もが「仕事のできる人」になりたいと思いますよね。
仕事ができるとは、いわゆる「仕事力」が高い人。
では「仕事力」とは何か。
仕事力には大きくスキル面とマインド面の2つの要素があると思います。
スキル面としては専門知識や技術・ノウハウ、論理思考力や
コミュニケーション力などがあります。
マインド面としては志や使命感、倫理観や道徳観、強い精神力など、
いわゆるリーダーシップとか人間力と言われるものです。
このような「仕事力」を身につけ、社会、お客様の課題を解決する営みが
仕事・社会貢献であり、そこで活躍できる人がまさにプロフェッショナルなのですね。
ではどうすればそのような「仕事力」が身につくのか。
これまで人財育成の取組として、日々の個別指導から業務研修、
外部研修への参加など様々な取組を行ってきました。
しかし指導や研修後の実践については個人それぞれの意思に委ねられますので
成長意欲の高い人は主体的に自己研鑽に励み成長していきますが、
そこまで成長意欲の高くない人は研修して終わりというのが現状です。
企業経営にとって人財育成が最も重要であることを認識しながらも、
実態は会社としての仕組みがなく、極めて他人任せに近い状態となっており、
結果的に人財育成にスピード感が生まれないという課題がありました。
このような我社の悩ましい課題の解決方法として、
今年度より本格的に取り組み始めたのが「QCサークル活動」です。
私の中ではQCサークル活動というのは生産技術系の改善活動という
イメージがこれまで強かったのですが、よくよく勉強をしていくと、営業職や
経理・人事といった間接部門でも取り組める活動であるということが解りました。
「QCサークル活動」に取り組むことで人財育成を個人の意思に委ねず、
会社の仕組として実践できるということに気づいたのです。
「QCサークル活動」のメリットは大きく3つあると思っています。
1つ目は、人財育成の仕組み化による社員の成長促進です。
QC的ものの見方・考え方やQC手法を身につけることで、
普段の業務の中での課題解決に必要な実力が身につきます。
2つ目に、コミュニケーションの活性化により、仲間との連帯感が生まれることです。
小集団活動になりますのでチームメンバーのコミュニケーションは必須ですし、
リーダーにはリーダーシップを養う絶好の機会が与えられます。
3つ目に、業務改善によってやり甲斐・達成感を感じられるということです。
テーマ・目標に向かってチームで取り組み、その結果得られた成果・喜びを
仲間と共に味わうことができ、個々のモチベーションアップにつながります。
このようにQCを実践するということは、「仕事力」が身につき、
ひいては、やり甲斐や達成感を感じることができる素晴らしい取組なのです。
先日、上半期の活動進捗を確認する中間報告会を行い、
QCサークル指導士の先生から様々な指導・アドバイスをいただきました。
年度末の3月には1年間の成果発表の場としてQCサークル発表会を予定しています。
そこには「仕事力」が確実に向上している仲間の姿が目に浮かびます。
「仕事を通じて人を育てる」
企業理念・第一章