月別アーカイブ: 2016年2月

『構造現場見学会』

こんにちは。

この度、プレウォール工法の住宅が愛知県で上棟されました。
今回、採用いただいた企業は木造戸建着工棟数では地域No,1の有力ビルダーで、自社の家づくりに
おいて高品質化、高性能化を常に考えていらっしゃる、非常に勉強熱心な地域ビルダーです。

上棟後1週間程の状態で、エンドユーザー(現在の商談客)にプレウォール工法を体感してもらう
イベントとして「構造現場見学会」を土曜、日曜の2日間で企画していただき、当社から私と
プレウォール工法開発担当者の2名でサポートに行ってきました。

構造現場見学会のメリットは実物のプレウォール工法を体感することで、理屈だけでは得られない
納得感と安心感が得られることだと思います。まさに「百聞は一見に如かず」の言葉通り。

お客様が現場に入られると、先ず第一声に「木の匂いがすごーい!」と言われます。
構造現場ですから、木がむき出しになっているので、当然木の匂いがプンプンします。
私たちは普段当たり前のように木の匂いを嗅いでいますが、お客様にとっては初めての体験で、
これも小さな感動なんだと思います。

見学の流れは、冒頭に「プレウォール工法とは何か」という大まかな特徴からお話しします。
北陸で生まれた工法、生産工場は富山県、過去の供給実績、壁パネルの基本構成やパネルと骨組みとの
接合方法、上棟での組み立て手順等をお話しし、概要レベルでプレウォール工法のイメージを掴んでもらいます。

そして、他工法とは違う最大のユーザーメリットは「耐震性、省エネ性、耐久性が50年、60年と長期持続すること」を
お伝えします。その後、断熱コーナー、耐震コーナーで、詳細に「なぜ長期持続するのか?」という理由を理解、納得
いただくというのが基本の流れです。我々が普段ウッドリンクラボでお客様に案内している手法と基本的には同じです。

断熱コーナーでは、コンセントBOXや金物や配管類が取りついても断熱性能が100%発揮できる納まりの良さ、
水槽に各種断熱材を沈めてプレウォールが水を吸わないことの実験、現場カットと工場での切断の加工精度の違い、
気密テープの粘着力、これらを触って体感しながら、一つ一つ理解、納得いただきます。

そして快適な住環境において必要不可欠なのが気密性能。現場での細部にわたる丁寧な断熱・気密施工が
重要であり、そのような施工状態を見ていただけるというのも、構造現場見学会のメリットです。

もうこの時点で、ほとんどのお客様が「へぇー!なるほど!すごい!」といったことでプレウォール工法の
断熱・気密性能に感動されます。

そして、メインは耐震コーナー。プレウォール工法の圧倒的な強さを試験動画で確認していただきます。

ここで感じたことは、愛知県の方は地震に対する意識が非常に高いということ。それもそのはず、気象庁の
地震予知情報ですと、東海地震の30年以内の発生率88%、想定規模マグニチュード8.0と公表されています。
ですからお客様の質問もかなり具体的で、「建物を強く固めすぎると逆に良くないのでは?」「建物が揺れた際に
面材や断熱はどうなるのですか?」といった内容。これには正直ビックリしました。

最後は、プレウォール工法の最大特徴である本震にだけ耐えて終わりではなく、何度も繰り返す余震に
しっかり耐えれることを理解、納得いただき、これまた「へぇー!なるほど!すごい!」と感動されます。

今回、2日間で10組のお客様を接客させていただき感じたことは、プレウォール工法が全国でも十分通用
する価値ある工法であるということ、またウッドリンクラボ(プレウォールの体験型施設)という場が無くても、
ラボで培った「伝える技術」を応用すれば、十分お客様に理解、納得していただくことが可能であることを
確信しました。

今後のプレウォール工法の外販(北陸以外への供給)に、より一層手ごたえを感じた貴重な体験でした。