『付加価値を高める一年へ』

新年おめでとうございます。

今年は、雪の影響もなく、年明けから業務をスムーズに始めることができました。
仕事初めには、全社員で新年度経営方針を共有し、一年をスタートしました。

2026年は私たちにとって、厳しい市場環境に向き合う一年であると同時に、新しい中期経営計画が始まる重要な年となります。

物価高の長期化、原材料・エネルギーコストの上昇、賃上げへの対応、金利上昇。
これらの要因が重なる中、住宅着工戸数は引き続き低迷が見込まれ、業界を取り巻く環境は決して楽観できるものではありません。

このような環境下において、新年度から始まる中期経営計画では、仕事の質を高め、付加価値を向上させることを軸に、環境変化に左右されにくい、強い組織体制の構築を目指していきます。

その手段のひとつが、AIの業務活用とリスキリングによる組織力の強化です。

AIは業務のスピードを高めるだけでなく、判断の精度やアウトプットの質を高める点においても、大きな可能性があると、私自身も実感しています。また、リスキリングとは単なる学び直しではなく、お客様が求めるニーズに的確に応えるためのスキルを身に付けることです。

AIの活用とリスキリングを通じて、一人ひとりが専門性を磨き、自ら考え、提案し、付加価値を生み出すプロフェッショナルとして力を発揮できる組織をつくっていきます。

そして何より、トップである私自身が学び続け、挑戦し続ける姿勢を示すことが、組織全体の変化につながると考えています。

厳しい時代だからこそ、一人ひとりが自己の能力を磨き、仕事の付加価値を高めることが、結果としてお客様から選ばれ続ける力につながると考えています。

2026年も、お客様への貢献価値を高めるべく、社員一同、全力で取り組んでまいります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

『一年を振り返って』

本日、当社は仕事納めの日を迎えました。

今年も残すところ、あとわずかとなりましたが、この一年を振り返ると、私たちにとって多くの変化と試練に向き合った一年だったと感じています。

新年度からは組織体制の再編を行い、役割や責任、意思決定の在り方について改めて見直しました。体制変更を進める中で、新たな環境への戸惑いも少なからずあった一年だったと思います。

また、今年は新工場の建設という大きなプロジェクトにも取り組みました。関係者の皆さまのご支援と、現場で尽力してくれた社員一人ひとりのおかげで、予定どおり稼働に至ることができました。

加えて、4月からの法改正により、構造に関する法的要求事項が大きく変わり、業務プロセスの見直しや変更を余儀なくされました。想定していなかった対応が次々と求められ、判断や対応に苦慮する場面も少なくありませんでした。

我々はもとより、お客様にとっても判断が難しい状況が続き、住宅着工の先行きは依然として見通しづらい一年でした。北陸全体の住宅着工数としても、前年を大きく下回る水準となりました。

そのような環境の中でも、社員の皆さんは目の前の課題に一つひとつ向き合い、試行錯誤を重ねながら、この一年を乗り切ってくれました。その積み重ねが確かな結果につながり、振り返れば、会社としては確実に前進できた一年だったと思います。

先ずは、日々現場で力を尽くしてくれた社員の皆さんに、心から感謝したいと思います。

変化の多い一年でしたが、変化は同時に次へのチャンスでもあります。今年得た経験を糧に、来年から始まる新たな中期経営計画のもと、さらなる成長を目指していきます。

今年一年、お客様をはじめ、協力業者の皆さまには多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。そして、共に働く会社の仲間たちにも、改めて感謝の想いを伝えたいと思います。

どうか皆さまにとって、2026年が素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

『工務店の勝ち筋は“看板メニュー”で決まる』

先日、松尾設計室の松尾和也様をお招きして講演会を開催しました。
工務店様93名のご参加をいただき、皆さんの真剣な姿勢と学ぶ意欲を強く感じました。

講演会のテーマは、自社の看板メニューとなる“商品コンセプトづくり”。
私自身も、松尾様の講演を聞きながら多くの気づきを得る時間となりました。

松尾様が、まず初めに考えるべき視点として紹介された、
WILL(やりたいこと)/CAN(できること)/MUST(求められること)
という三つの要素は、私が社内でキャリアビジョンを考える際に社員に伝えている内容とまったく同じであったことが非常に印象的でした。

・自社は何を大切にし、どのような価値を生み出したいのか(WILL)
・何が得意で、どんな強みがあるのか(CAN)
・地域のお客様は何を求めているのか(MUST)

この3つが重なる部分こそ、自社の“コアコンピテンシー(他社には真似できない独自の強み)”となります。

コアコンピテンシーをつくるうえで欠かせないのが、「やらないことを決める」という視点です。飲食店で「千円以下のとんこつラーメンなら地域で一番」と決めたなら、醤油や味噌まで手を広げない。何でも手を出すのではなく、一点を徹底的に磨くことで初めて「選ばれる理由」が生まれる。住宅会社もまったく同じです。

講演では、これからの家づくりで避けては通れない“最低ライン”についても語られました。

・耐震等級3
・HEAT20 G2(5地域: UA値0.34以下)
・気密測定(C値1.0以下)

これだけでは差別化にはならず、あくまでもスタートラインに立つための必須条件という位置づけです。そしてここは、まさにウッドリンクが全面的にサポートできる領域です。

プレウォールを採用いただければ、耐震・断熱・気密という基本性能は確実に確保できます。性能の基盤づくりについてはウッドリンクに安心して任せていただきたいと思います。

そのうえで問われるのが、各社ならではの“価値の掛け算”です。

外観デザイン、空間デザイン、仕上げ素材、建材設備——。

こうした価値が3つ以上掛け算となって重なったとき、他社にはない独自性が生まれます。そこにこそ、看板メニューとしてのコアコンピテンシーが具体的に見えてきます。

講演を通じて改めて感じたのは、商品コンセプトづくり以上に、その後の“業務への実装”こそが最も難しいフェーズであるという現実です。営業・設計・積算・施工のすべてに落とし込んで初めて、住宅会社としての“商品システム”が完成します。

そのためには、標準仕様の整備や業務フローの見直し、社員への浸透、育成といった地道なプロセスが欠かせません。しかし、これらを着実に形にし、地域のブランドとして定着させていくには、どうしても相応の時間と労力が必要になります。

「やりたいことは明確でも、運用がうまく回らない」という課題が生まれる理由も、まさにこの部分にあります。

だからこそウッドリンクとしては、看板メニューづくりから、その後の実装フェーズまで一体で支援していくことこそ、今後取り組むべき大きなテーマではないかと感じました。

講演会を終えて、北陸にはこれからさらに伸びていく工務店さんがまだまだ多いと実感しています。

ウッドリンクとしても、大手住宅会社に負けない“地域ナンバー1工務店”への成長支援をこれまで以上に強めていきたいと考えています。

北陸の家づくりの未来を、皆さんとともにつくっていく。その思いをより強くした講演会でした。

『自己内省(リフレクション)』

ブログを書き始めて10年が経ちました。
最初のころは時間もかかり、正直、少し億劫に感じることもありました。
それでも続けていくうちに、少しずつ考えを整理する力がついてきたように思います。
最近では、AIという優秀な秘書のおかげで、ずいぶんと効率も上がっています。(笑)

同じように、社長という立場をいただいてからも10年。
この間、たくさんのチャレンジをさせていただき、その分、失敗も多く経験してきました。

その都度、経験を振り返りながら“自己内省(リフレクション)”を行ってきたことで、物事を見る視点や視野が大きく変わったと感じています。10年も経てば、さすがの自分も少しは成長できたのかなと思います。

心理学者マルコム・グラッドウェル氏が提唱した「一万時間の法則」では、どんな分野でも1万時間の努力を重ねると一定の境地に到達できるといいます。

1日3時間を10年続けると、1万時間になります。ただし、時間を重ねること自体が成長を保証するわけではありません。大切なのは、その時間の中に“自己内省(リフレクション)”があるかどうかです。

自分がどうありたいかという理想像を描き、日々課題意識をもって取り組む。そして一日が終わったあとにその日の行動や心の動きを振り返り、次につなげる。

その地道な積み重ねこそが、経験を単なる出来事から“知恵”へと変えていく。つまり自己内省(リフレクション)とは、“経験値”を“経験知”へと高めていく営みなのです。

パナソニック創業者・松下幸之助氏の経営訓に、次のような言葉があります。

十年偉大なり
二十年畏るべし
三十年歴史なる
五十年神の如し

私の経営者としての10年の経験なんかは、まだまだ入口にすぎません。
それに比べ、当社の会長、副会長はまさに“神の如し”の域に達しています。

その背中を追いながら、これからも自己内省を重ね、人間成長の道を歩んでいきたいと思います。

『木の時代を実感』

いま駆け込みで話題になっている大阪万博に行ってきました。閉会が近いこともあり、会場は多くの人でにぎわい、人気パビリオンは5~6時間待ちの状態でした。私の目当ては大屋根リングや木造パビリオンの建築を見ることです。

今回の万博の大きなテーマのひとつが「サステナブル」。その象徴ともいえるのが木材の活用でした。大屋根リングやパビリオン建築はもちろんのこと、ベンチやトイレ、休憩スペースなど至る所に木が使われています。来場者も木の魅力を自然と実感しているものと思います。

なかでも圧巻だったのが大屋根リングです。世界最大級の木造建築とされるそのスケール感は、実際に見上げると想像をはるかに超え、写真や映像では伝わらない迫力がありました。使用されている樹種はスギ、ヒノキ、レッドウッド。いずれも程よく飴色に焼け、美しく調和していました。木造建築の可能性を全身で感じられる体験でした。

ちなみに、大屋根リングに使用されている木材量は 約27,000㎥。これは、当社製材事業部が年間に生産する製品量とほぼ同水準にあたります。
また、総工費は350億円、建築面積は約18,470坪 におよび、単純計算すると 坪単価は約189万円 という規模感になります。

木造パビリオンで特に印象に残ったのは、住友館と日本館です。
住友館は、屋根の大きな曲線がとても美しく、ヒノキの合板を巧みに組み合わせた構成によって独自の表情をつくり出していました。シンプルでありながら現代的で、木材の可能性を存分に示す建物だと感じました。

日本館は、建築家・坂茂氏の設計によるもので、スギのCLT(直交集成板)を大規模に使用した構造が特徴です。伝統的な木組みの美しさと最新技術が融合し、日本らしさと先進性を兼ね備えた建築となっていました。温かみのあるデザインの中に未来志向を感じさせ、非住宅木造の先進的な事例として強く印象に残りました。

今回の体験を通じて、「木造化・木質化の時代」が確実に到来していることを実感しました。住宅にとどまらず、オフィスや商業施設、倉庫といった非住宅分野にも木造の流れは広がっています。大阪万博で見た木造建築の数々は、木材業界の未来に大きな希望を抱かせてくれるものでした。

『作品としての仕事②』

今回は、前回に引き続き「製材」という仕事の価値について、あらためて考えてみたいと思います。

私たちが取り扱っている木材は、一本たりとも同じものはありません。育った環境も、年輪の幅も、節の大きさも、自然の環境によって育まれた個性が、一本ごとに異なります。その個性を見極め、必要とされる機能と使い心地へと丁寧に仕上げていくこと。それが製材の役割であり、使命です。

山で育った木は、その後、住宅などの建築物として新たな役割を果たします。そこには炭素を吸収し、やがて貯蔵するという大切な機能があります。その橋渡しを担うのが、私たちの仕事です。一本一本の良質な木材が長く建築を支え続けることこそ、この仕事の責任であり、やりがいだと感じています。

山から託された原木は、径級やグレードごとに適切に仕分けし、加工工程へと進めます。製材過程で発生する皮や木くずはバイオマス燃料に、チップは製紙用に活かすなど、製材品以外の副産物にも価値を生み出します。そして生まれた利益を山側に還元(原木を山側が求める適正価格で購入する)することで、植える、育てる、伐るまでの循環が守られ、新たな木が育つ。製材工場は、その循環の“ハブ”として存在しているのです。

同じ樹種でも、産地や生育環境によって個性は違います。年輪の表情や節の大きさを読み解きながら、刃物条件や挽き方、乾燥の時間、養生の方法を一つひとつ整える。その木の力を最大限に引き出し、最良の状態へ仕上げる。これが、私たちが磨き続けてきた製材の技術です。

私たちの製品を使用される大工さんやプレカット工場にとって「良い材」とは、手が止まらない材。だからこそ、寸法精度、含水率の管理、節や欠点の基準、反りやねじれの抑制を徹底しています。図面通りに納まり、予定通りに作業が進む。その当たり前を、材料の側から支えることが製材の責任です。

お客様に「やはりウッドリンクの製品でなければ」と思っていただけること。それが私たちの目指す姿です。

原木一本一本と真剣に向き合い、その個性を最大限に引き出して価値ある製品へと仕上げる。その営みこそが、私たちにとっての“作品”です。

そうして生まれた製品は、現場での信頼を築き、その信頼の積み重ねがやがてウッドリンクというブランドをつくっていきます。

一本一本の確かな製材が評価されることで、私たちの存在意義は社会に認められ、誇りや自信へとつながっていきます。

さらに、その成果として得られた利益を山側に還元することで、森林の循環は次の世代へと引き継がれていく。製材の仕事は、目の前の製品づくりにとどまらず、山と街を結ぶ大切な営みでもあるのです。

これからも、木に誠実に向き合いながら、“作品としての仕事”を残していきたいと思います。

『作品としての仕事』

今回は、プレカットという仕事の価値について、あらためて考えてみたいと思います。

日々の業務の中では見えづらくなりがちな“やりがい”や“誇り”を、今一度見つめ直すきっかけになれば幸いです。

ウッドリンクが手がけるプレカットは、住まいの骨格を形づくる重要な仕事です。
私たちが扱う一本一本の構造部材には、“お客様の暮らしを支える”という大きな使命が込められています。

お客様の図面を見れば、そこに至るまでにどれほど多くの対話が重ねられてきたかが伝わってきます。ご家族の暮らし方や家族構成、日々の動線やこだわりの工夫──

一つひとつのプランには、お施主様と住宅会社の担当者様が何度も打ち合わせを重ねてきたプロセスがあります。

「この場所に窓があると気持ちがいいかもしれませんね」
「お子さんが大きくなったときのことも考えて…」

そんな会話のやりとりが自然と想像されるからこそ、図面はただの設計情報ではなく、“想いの詰まった新たな暮らしの計画”として私たちに届けられるのだと思います。

私たちの役割は、その想いのバトンをしっかりと受け取り、“安心して永く暮らせる住まい”というかたちに変えていくことです。

ただ木材を加工するのではなく、地震に強く、耐久性があり、現場でも組みやすい──

そんなお客様の大切な住まいを支える構造躯体を、責任をもって提供すること。
それが私たちの使命です。

ウッドリンクが目指すのは、製品やサービスを通じてお施主様、大工さん、住宅会社の皆様に「頼んでよかった」と思っていただける存在になること。

品質・納期・コスト、すべてにおいて信頼され、「ウッドリンクに相談してみよう」と一番に思っていただける企業でありたいと考えています。

お客様の想いを読み取り、そして私たちの想いも重ねて取り組んだ仕事は、やがて“作品”になります。

それは、自分自身の経験となって蓄積され、プロフェッショナルとしての成長につながっていきます。さらにその積み重ねが、仕事への誇りや自信を醸成していきます。

今日の仕事が、お客様の暮らしを支えている。
そう思うだけで、目の前の仕事が少し違って見えてきませんか。

これからも、一つひとつの仕事に心を込めて、“作品としての仕事”を残していきたいと思います。

『木造の“当たり前”が変わる』

住宅業界には長らく「4号特例」という制度がありました。
小規模な木造住宅に限って、構造や省エネの審査を一部省略できるというものです。

この制度が始まったのは1980年代。
当時は「早く、たくさん家を建てること」が急務であり、住宅供給のスピードを上げるために生まれた制度でした。

以降、住宅業界ではごく自然なかたちで使われ、いつの間にか“特例”というより“当たり前”の感覚に変わっていきました。ところが、2025年4月から、この“当たり前”が大きく変わります。

法改正によって、これまで特例の対象だった木造2階建て住宅なども、鉄骨造やRC造と同様に、構造や省エネの確認申請が必要になります。

言い換えれば、「木造だから省略できる」という前提がなくなり、他の構造と“同じ基準で扱う”方向に舵が切られたということです。これは大きな変化です。

現場では、今まさに対応に追われ、混乱が起きています。確認申請に必要な図面の追加、構造図の提出義務、省エネ性能の記載……。

これまでよりも手間と時間がかかるようになり、「何から手をつければ?」という声もよく聞かれます。

現状、1.5~2ヶ月かかっている審査期間を前向きに活用する方法として、“完全着工”の体制づくりが現実的な対応策のひとつではないかと考えています。

着工までの実働35日間で全仕様を決定し、打合せを完了させた状態で現場に引き渡すことで、工事がスムーズに進み、全体の工期短縮にもつながる可能性があります。

法改正によって前工程が伸びる今だからこそ、段取りで取り戻す工夫が求められているのではないでしょうか。

こうした混乱の中にあっても、一歩引いて見てみると、木造がようやく鉄骨造やRC造と同等の扱いを受けるようになったということは、裏を返せば、木造建築が社会から「ちゃんと信頼される構造」として認められたとも言えます。

木造に関わる立場としては、これはひとつの前進であり、誇らしいことでもあります。

“特例に守られる存在”から、“実力で評価される存在”へ。

そういう段階に木造が進んだのだと、前向きに受け止めたいところです。

一方で、非住宅木造にとっては、「申請のしやすさ」という木造の優位性が失われたのも事実。

「今思えば、もっとしっかりアピールしておくべきだったな……」
そんな反省の気持ちも、正直なところ少しあります。

制度が変われば、現場も変わります。そして、価値の伝え方も変えていかなければなりません。

これからは、木造が持つ本来の価値を、もっと正しく、丁寧に伝えていくことが求められます。

コストパフォーマンスの良さだけでなく、構造性能、設計の自由度、そして持続可能な資源としての環境的価値といった面にも、しっかりと光を当てていく必要があると感じています。

“制度に助けられる木造”から、“選ばれる木造”へ。

この変化を機に、木造建築の価値をさらに高めていけるよう努めていきたいと思います。

『”WOODCORE” 農業用倉庫で上棟』

このたび、当社が開発した非住宅木造システム「WOODCORE」の第一棟目が、無事に上棟しました。今回のプロジェクトは、農業用の木造倉庫です。

非住宅木造に精通した経験豊富な大工さんにご協力いただいたおかげで、工程は非常にスムーズに進行し、現場の進み具合にもお客様から高い評価をいただくことができました。

WOODCOREは、トラス構造とラーメン構造を組み合わせた当社オリジナルの構造フレームです。これにプレウォールパネルを壁に組み込むことで、耐震性を確保しながら大スパンを実現。加えて、現場での作業効率も飛躍的に高めることが可能です。

倉庫や店舗など、大空間を必要とする非住宅建築において、木造ならではの温かみと木組みの美しさ、設計の自由度を活かしつつ、建築規模によっては鉄骨造よりも最大30%のコスト削減が可能であることも含め、性能面でも安心を提供できる工法として、私たちはWOODCOREを提案しています。

WOODCOREは、単なる在来木造の延長ではなく、高度な構造計画と施工技術が求められる精密なシステムです。そこには、高い構造設計力、正確な加工技術、そして熟練した施工力という三拍子が必要です。これは、長年にわたりプレカット事業を通じて積み重ねてきた当社の技術と経験の集大成ともいえる取り組みです。木材の特性を知り尽くし、ミリ単位の精度で加工を行う体制があってこそ、構造の信頼性と高品質な施工の両立が可能になります。

非住宅業界では、環境負荷の低減や森林資源の有効活用といった観点から、「鉄から木へ」という流れが加速しています。WOODCOREは、まさにその潮流の中で生まれた新しい選択肢です。

今回のプロジェクトを通じて、実際の運用面での課題や改善の余地が見えてきました。この経験をもとに、WOODCOREは今後さらに進化していきます。非住宅木造建築の可能性を広げる存在として、これからも挑戦を続けてまいります。

WOODCORE(木造化ラボWEBサイト)
https://mokuzo-labo.com/woodcore/

『木は、なくてはならない資源』

トランプ大統領による関税引き上げの話題が、連日メディアを賑わせています。報道では、日本からの輸出品に最大24%もの関税がかかる可能性があるとのこと。もし本当に実施されれば、日本の輸出品は価格競争力を大きく失ってしまいます。

このニュースを聞いて、すぐに思い出したのが2007年のロシアの輸出関税引き上げ問題です。当時、ロシア政府は北洋材の原木に段階的に関税をかけ、最終的には25%まで達しました。

当時の日本では、エゾマツ、アカマツ、カラマツといった北洋材が多く使われており、とくに日本海側はロシア材の流通が盛んでした。富山県内には北洋材原木を扱う製材工場が数多く存在しており、当社もその一つでした。

この関税引上げの影響は非常に大きく、多くの製材工場が採算を取れなくなり、やむを得ず撤退や廃業に追い込まれていきました。まさに北洋材製材工場が絶滅したといえるほどの衝撃でした。当社はそのとき、北洋材から国産材への転換を決断し、今につながる道を選びました。

さて、今回の「トランプ関税」は木材にも影響するのか?と気になって調べてみたところ、木材は関税の対象から除外されていることがわかりました。

これは私たち木材業界にとって、非常に大きな安心材料です。
医薬品や半導体と同じように、「止めてはいけない重要な資源」として木材が扱われたことに、ちょっと感動すら覚えました。

木材は今、サステナブルな社会を支える素材として、世界中で見直されています。
建築資材としての役割だけでなく、炭素を蓄え、環境にも貢献する“地球にやさしい資源”としての価値が、ますます高まっています。

そんな木材が、特別扱いされた。これはまさに「木は、なくてはならない資源」だという認識が、世界で共有されている証だと思います。

もちろん、今回のトランプ関税の余波が木材業界にも多少なりとも影響することはあるかもしれません。でもそのなかで、木材が特別な立ち位置を与えられたという事実は、私たちにとって誇りであり、これからの仕事への大きな励みにもなります。

「木の価値創造を通して、サステナブルな社会に貢献する」

これは、ウッドリンクの掲げるパーパスです。この想いを胸に、木の可能性を信じて、これからも世の中に必要とされる仕事を続けていきたいと思います。