1945年3月3日の会社設立から、今年で70年の節目を迎えました。
祖父が創業し、その後、現会長、現副会長が事業を引き継ぎ、2016年に私がバトンを受け取ることとなりました。2001年に入社してから24年が経ちますが、これは会社の歴史の3分の1程度に過ぎません。
これまで70年間、会社を支えてきた創業者の祖父、会長、副会長、そして社員の皆さんには、心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。そして、これから80年、90年、100年と、会社を未来へとつなげていく責任の重さを改めて実感しています。
これまでの木材・建築業界は、高度経済成長期とともに市場が拡大し、どの領域で戦うかを選びながら、それぞれの強みを磨くことで成長が期待できる時代でした。事業の選択肢も多く、将来への可能性が開かれていました。しかし、今後はその流れが一変し、市場全体が急速に縮小する厳しい時代へ突入します。
とはいえ、市場が縮小する中でも、時代の変化に伴い、新たなお客様のニーズや需要は生まれます。成長の可能性を秘めたマーケットも、変化の波の中で芽生えていきます。その変化を素早く察知し、他社に先駆けて手を打ち、先駆者として道を切り開くことが今後の企業存続と成長の鍵になると考えています。限られた成長機会を逃さず、確実に事業へと結びつけていきたいと考えています。
幸いなことに、当社には優秀な社員が集まっています。この素晴らしい仲間たちとともに、新たな挑戦を重ねながら次の時代へと続く歴史を築いていきます。
これからも、目の前の課題に一つひとつ真摯に向き合い、着実に成長を積み重ねていきます。変化を恐れず、誠実な経営を貫きながら、未来への道を切り拓いていく所存です。