『積み減らす』

皆さんこんにちは。経営管理部情報システムGの野尻です。
去年1年間だけ社員ブログの管理を担当しておりましたが、今回ついに書く側になりました。ブログの内容を考えるのはなかなか大変ですね…。

社歴は10年以上になりますが、情報システムGに配属になったのは約2年前です。
自分でコードを打って何か作成したり、パソコンを開けて部品を取り換えたりといった経験がない素人のため、何もできないのでは…と当時は不安でいっぱいでした。
私の人生の中の「情報システム」らしい経験は、小学生の頃に「ホームページビルダー」というソフトでホームページを作ったことです。同年代の方もされたことがあるのではないでしょうか。

そんな経験値がほぼ赤ちゃんの私ですが、上司の皆さんや同じグループの仲間に1から教えて頂いて、問い合わせ対応やパソコン・スマートフォンのクライアント設定、ノーコードでできるアプリケーションの設定作業を行っております。
今まで耳にしたことがない単語もたくさん出てきて大変なこともありますが、日々やりがいを感じております。

また、ごくたまにですが、画像編集を請け負うこともあります。
社員証の画像編集がきっかけで舞い込んだ仕事ですが、もともと大学生の頃に授業で教わったのが面白く、プライベートでも加工して遊んでいたのですが、まさか活かされる日が来るとは思いませんでした。
大学では情報システムとは真逆のアナログな「歴史文化」について学んでおりました。
授業内容は地球誕生から現在まで広範囲にわたり、座学だけでなく土器の発掘、古文書の解読、遺物の補修や保存処理、技術や経年劣化の再現、成分の同定…とたくさんあり、全部挙げるときりがないのですが、他ではできないことを経験できました。

文化財や遺物は木製品が多くあり、樹種鑑定や、お寺の垂木の本数を数えるだけなんて授業もありました。
皆さんも一度は教科書で見たことがある縄文時代のお家「竪穴式住居」も木造住宅です。
床は地面を掘り固めただけの土間なのですが、木製の柱や梁、垂木があり玄関の扉は樹皮製です。

ウッドリンクにも「木」がきっかけで魅力を感じて入社しました。自分の業務で直接扱うことはないのですが、大昔から人類の生活や文化の発展に欠かせない「木」にはたくさんの可能性があると感じます。

縄文土器に芸術的な価値を見出した芸術家の岡本太郎さんは「人生は積み重ねではなく、積み減らし」という言葉を残しています。
過去の財産や知識の蓄積にとらわれると人間は自在さを失ってしまう。人生に挑み続けるには、今までの自分を蹴飛ばしてやるくらいでちょうどいい、といった意味合いだそうです。

自分の経験のおかげで仕事を頂けたり、うまくいくこともありますが、それだけにとらわれず、情報システムGで会社のDX推進に少しでも貢献できるよう新しい知識や技術をどんどん学んでいこうと思います。