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木から学ぼう なぜ、いま木なのか スギの魅力
「木を切る」は、地球環境を壊しているか?

「木を伐る」は、地球環境を壊しているか?

「木を伐採したから森林がなくなってしまった」。そんなイメージを持たれている方もいらっしゃると思いますが、一概に木を切ることが自然破壊につながるとも言えません。特に日本だけを見てみると全く逆の話で、木はある程度切り、植林し、整備しないと、森林は荒て廃れてしまうのです。


日本の森林面積の約40%は「人工林」

日本の森林面積の約40%は「人工林」

日本の国土の3分の2は森林です。そしてそのうち約40%が人工林。「天然林」と「人工林」との違いは、「天然林」は誰かが作ったわけではない自然の林。人工林とは木を切り、切ったらまた植えるということを前提として人間がつくった林。そして、人工林は人間が手入れをしないと生きてはいけない林。木を消費するための林が現在の日本には広大に存在しているのです。


木は動物にとって魅力的

あるアンケートでは日本人の85%が「木の家に住みたい」と答えています。その結果が頷ける実験があります。コンクリートの箱と木の箱にそれぞれマウスの夫婦を住まわせて、産まれた子供の生存率等を調べるというもの。10組ずつ夫婦をつくり、気温が25~6℃の頃に産ませると木の箱では90%が生き残り、コンクリートでは4%しか生き残らなかった。これは熱を奪われる速度が木とコンクリートでは違うことによるもので、内臓や生殖器の発達が遅れるという結果も認められています。


木は1000年以上もつ?!

現存する日本最古の建築物といわれる法隆寺はヒノキで造られ、約1200年くらい経っている。ヒノキだから残ったと思われがちだが、腐らなかったのは、それなりの理由がある。腐るというのは自然現象ではなく、腐朽菌という菌がつくからである。その生育条件は酸素があり、水があり、適度な温度と栄養があることで、どれが欠けても生きられない。その点、法隆寺の場合は濡れてもすぐ乾くように工夫した状態で造られ、水が停滞しないようになっている。木は腐りさえしなければ、その耐久性は千年以上もほとんど変わることがない。


木造住宅はもっと長く住める

一般の木造住宅は大体25年で壊されている。これはちょうどローンの償還年数でありお金を返したら家も終わってしまうことになる。他の構造ではを見ると、プレハブ・非木造は約20年。家を壊す理由は腐ったり耐久性がなくなったからではなく、使い勝手が悪い、狭いというのがほとんどの理由。そうだとすると、つくる時に何年先を考えるか、また耐用性を高めるためにどうするかを考えると木造住宅はもっと長く住める家になり得るのです。


快適な住まいのために

快適な住まいのために

日本の自然風土に育てられてきた「木の住まい」。鉄筋コンクリートや鉄骨造りの住まいと比較して、加工の自由度はもちろん、「耐久性」、「耐震性」、「防火性」など、さまざまな面でその優秀性が証明されています。 また、自然素材である「木」にはコンクリートや鉄骨にはない「調湿機能」があります。乾燥時には自ら持つ水分を放出し、湿気の多い時にはその水分を吸収し、湿度を調節することによって、快適な暮らしを実現します。 木の香りによるリラクセーション効果、樹脂成分による殺菌効果、バランスの良い吸音性、紫外線を吸収することからの目や肌へのいたわり、適度な断熱性など、「木」の魅力は数限りなく研究されています。


進化した木質材料

進化した木質材料

「木」には自然素材の素晴らしさがある反面、産地や成育環境によって、節や木目のあり方にバラツキがあり、1本1本の強度に違いがあります。そのため設計段階で計画された品質をそのまま実現することが難しい側面があります。また乾燥が不十分な材料を使用すると、収縮や変形などの問題も起こります。 「構造用集成材」は、木材を厚さ20~40mm程度のラミナ(集成材のひとつの層)とし、よく乾燥させた後、繊維と平行に重ね接着することで、それらの欠点をしっかりカバーします。