木と構造に秘められた謎を
探偵のように解き明かす。
木と構造に秘められた謎を
探偵のように解き明かす。
企画開発職
長谷川 恵一
建築学科 卒
2000年 入社
企画開発職
長谷川 恵一
建築学科 卒/2000年 入社
もともと数学や物理が好きで、大学ではデザインより構造を勉強しようと決めていました。構造には鉄やコンクリートなどもありますが、木は一本一本にちがいがあっておもしろそうだと思い、木造の研究室に入りました。卒業研究のテーマが、木材の強度をどのように設計に反映させるかというもので、富山県の木材研究所でよく試験を行っていました。そこに材料を卸していたのが当社で、のちに上司となる方に、「うちの会社来んか?」とお誘いいただいたのがきっかけでした。
「プレウォール工法」の検証などを行う研究開発職として採用されましたが、当時はR&D(研究開発)の部署はなく、工場の生産管理に配属されました。生産データや稼働率などの指標を勉強したり、生産の手伝いをしたり、現場のクレーム対応に走ったり、さまざまなシステムを一から勉強して構築したりと、フレキシブルに動ける人員としていろんなことをしていました。研究開発の部分では、強度試験の実施や学会での発表、2000年に改定した建築基準法など新しい法律についての整理、ISOやプレウォール工法の認定の取得などに取り組んでいました。
入社6年目に前身となるR&Dグループができ、主任となりました。しかし、当時はまだ、モノをつくれば売れた時代。開発よりも生産が優先されていました。ところがリーマンショックを経てモノが売れなくなるなかで、もっと商品開発に力を入れるべきという経営判断から、段階を踏んで現在のR&D企画室となりました。2013年にはショールーム兼実験施設の「ウッドリンク・ラボ」を開設し、念願の試験設備も導入しました!今後は試験設備を活かし、開発スピードを高めるべく、研究開発に特化した組織にしていきたいと思っています。
私が入社する前ですが、プレウォール工法は阪神大震災を受けて開発されました。地震が起こっても安心して住める家をつくりたい、という想いは強く持っています。プレウォール工法がめざすのは、巨大地震や連続地震にも強い耐震性と、優れた省エネ性の両立です。特に北陸地域に適した形にしたいというのがいちばんの思いです。耐震性と断熱性を高めるために検証に検証を重ね、2013年にはプレウォール工法をリニューアルしました。性能が目に見えるよう数値化し、お施主様視点での営業ツールも整備しました。社員一丸となって取り組み、結果として売上が飛躍的に伸びたのはうれしかったですね。
凡事徹底。なにごとも細かいことにまでこだわることです。社長には「重箱の隅をつつきすぎ」とも言われますが(笑)。このこだわりは、私の性格的な部分もありますが、今の会長や先輩方から叩き込まれてきたことです。受け継がれてきた社風とも言えるかもしれません。当社では、たとえばホールにイスを200個並べるときにも、1個1個にスケールを当てて正確に揃えます。掲示物の高さや掛け時計の位置も、すべて考えて取り付けています。社内にごみが落ちているのに拾わなかったら厳しく言ったりもしますよ。当たり前のことを当たり前にできてこそ、細やかでいい仕事ができると考えています。
仕事で使う数学や物理が、得意とまでは言わなくても好きな人。それと、ものごとを理詰めで考えられる人でしょうか。私の例だと、推理小説や刑事モノのドラマが大好きです。「名探偵コナン」は家に全巻揃っています(笑)。犯人を推理しながらじっくり時間を掛けて読み進めていくのですが、たとえばそんな風に、理詰めで考えるのが好きな人は楽しめる仕事だと思います。私が思う研究開発職のおもしろさは、わからないことを明らかにして、モノの理屈を知ること。そして、商品開発で0から1をつくり出すことです。こういったことに魅力を感じられて、熱意を持って取り組める人に、ぜひ入ってきてほしいと思います!
モチベーショングラフ
ある日のスケジュール
/ プライベート /
小さい頃からスキーをしていて、今でも家族でシーズン4、5回は行っています。写真は社内イベントのスキーツアーのもの。バスは会社でチャーター。20名以上が参加しました!